No.425 | 野焼き後の平尾台を歩く! 〜福岡県平尾台〜 | 更新日:2013/4/4 |
出発点の見晴らし台にて |
3月も中旬となり、平尾台は2月の野焼きからほぼ一カ月が経った。
野焼直後は真黒だった草原も、一か月経つと草の新芽が芽吹き始めほんのりと色づき始めてくる。
しかし、その草原はまだ黒々とした荒野の様相を呈している。
そんな野焼き後の平尾台を「見晴らし台」から「茶ケ床園地」を経て中峠を越えて、広谷湿原まで歩いてみた。
ほとんど舗装道歩きであるが私の大好きな手軽なコースである。
野焼き後の草原は実におもしろい。夏は草で隠れている草原の中の踏みわけ道がはっきりとわかる。
そして草原の中に隠れていた石灰岩の羊の群れが実によく見える。黒々とした草原の中で、石灰岩の群れが実に白く綺麗な色に見えるのもおもしろい。
草の中に隠れていた石灰岩が顔を出し、おもわぬ表情の石灰岩に出会うのもおもしろい。
いろいろな形の石灰岩を見つけながら、名前をつけて回るのもおもしろい。 今年は野焼きの延焼で通常は火が入らない広谷湿原周辺も焼け野原となった。 広谷湿原が焼けたのは、私が記憶する限り「2000年の野焼き(山火事)」以来であると思う。 その時は広谷湿原の木道が設置整備されて間もない頃であり、その木道が焼けてしまったので私の記憶にも鮮明に残っている。 今回、その当時を思い出しながら、見晴らし台から広谷まで歩いたので、その光景を写真で紹介したい。 Taka記、撮影:2013年3月23日 |
見晴らし台から見る堂金山。その向こうに桶ケ辻から天狗岩へ続く稜線。 |
見晴らし台からのんびり歩いて茶ケ床へ向かう |
野焼きの跡にはっきりと出現した池 |
野焼き後はドリーネの底もよくわかる |
茶ケ床園地に到着する |
緑に色づき始めた茶ケ床東屋から見る大船山はまだモノクロームだ |
茶ケ床から中峠へ向かう。ここから先は車、二輪車は通行禁止である。 |
野焼き後の草原の中には夏ではわからない踏みわけ道がいっぱいある。 |
野焼き後の御陵山(権現山) |
野焼き後の草原でおもしろい石灰岩を探そう。これは「ビリケン岩」かな。 |
中峠への坂道を上がって行く。 |
ふと横を見ると鼻の長い天狗ピナクルがじっと見ていた。私は「ビックリ天狗」と名付けている。 |
中峠周辺も荒涼としている。鬼の洗濯岩、鬼の兵古干しがよくわかる。 |
石灰岩の上に花崗岩のフンドシが干されたような珍しい光景。鬼の兵古干し。 |
中峠が近付いてくる。私の大好きな場所である。 |
後ろを振り向くを丘のからに動物がじっとこちらを見ている。ライオン岩である。 |
まさしく、どっしりとこちらを睨むライオンの姿である。 |
黒具とした草原の中の焼け残りの縞模様も平尾台らしい光景だ |
中峠の分岐。左へ行くと大平山方面、真っすぐ行くと広谷湿原である。 |
空に向かって延びる中峠を越える |
中峠を越えると、その向こうに広谷湿原が見えてくる |
例年では野焼きされない広谷湿原も真黒だ。 |
黒々した広谷湿原の向こうに鬼の唐手岩。貫入した花崗岩の帯がはっきりわかる。 |
舗装道から広谷湿原への遊歩道へ降りて見る。 |
焼かれた一面はまるで荒野を思わせる。湿原の中の小島がよくわかる。 |
湿原を一周する歩道もよくわかる。 |
2000年に焼け残った木道は今年の延焼でもすの姿は健在であった。 |
湿原の廻りを埋め尽くしていた笹の焼けて、湿原はすっきりしている。 |
湿原の廻りの歩道をぐるりと一周してみた。 |
野焼き後の湿原は静かに春が来るのを待っている。 |
焼け野原の荒野に焼け残った木がたくましい |
野焼き後の散策道の横にショウジョウバカマが健気に咲いていた |